「動画制作は難しい・・」というイメージはありませんか??

それは、

「カメラの性能」

「撮影テクニック」

「照明の調整」

など、動画を制作するサイドの視点で、
クオリティを求めているからだと思います。

ここに視点の間違いがあります。

考えてみれば、制作する動画を必要としているのは、
制作サイドではなく、閲覧サイド(お客様)ですよね。

お客様の視点で考えてみましょう。

観る人は、インターネット動画に
プロのクオリティを期待しているわけではなく、
必要とする情報が、そこにあるかないかを重要視しています。

映像撮影の教科書や攻略本などでは、

「カメラを固定して・・」
「ピンボケを防ぐために・・」
「背景をぼかして・・」

など、主にクオリティの高い動画を撮影するための
テクニックについて書かれていますが、
最近のカメラはオートフォーカスでピンボケしません。
手ブレ補正機能もついています。

もちろん、撮影対象にキチッとピントを合わせたり、
カメラを固定したり、背景をぼかすなどのテクニックも
大切ですが、それはクオリティの問題になります。

「情報」と「クオリティ」は、切り離して考えるべきなのです。

また、起承転結を大切に考える方もいますが、
ほとんど気にする必要はありません。

気にするとすれば、「起」の部分でインパクトある、
つかみを入れることです。最初に結論を持って
きても良いと思います。

例えば、餃子の美味しさを伝える動画を制作する際、
肉汁にフォーカスしたとします。

まず最初に、肉汁が熱々の鉄板の上で、
ジュワーっと焦げて広がり、匂いまで伝わってきそうな
映像をアップで持ってきます。

最近のカメラはアップで撮れば、ある程度伝わる絵が撮れます。
アップにした時、少々ピントがボケても構いません。
逆にその方が臨場感が出て良いかもしれませんね(笑)

そして、次に商品名、餃子の調理風景、
他の餃子との違い、食べているシーン、
人の笑顔、家族のだんらん、ビールと餃子のシーン、
などの情報を入れます。

そしてまた最後に結論として、肉汁が熱々の鉄板の上で、
ジュワーっと焦げて広がる、匂いまで伝わってきそうな
アップの映像で締めくくります。

こうすることで、肉汁の美味しさが伝わる
(ユーザーの知りたい情報のある)映像を
作ることができます。

重要なのは、

「ユーザーに何を伝えたいか?」

を明確にすることです。

クオリティにばかりこだわると、
きれいな餃子の動画が作れるでしょうが、
それをユーザーが必要としているかどうかは別問題です。

また、動画が長いと飽きられるので、
2分以内にしましょう。

・・と言われたりしますが、それも間違いです。

本当に知りたい情報のある動画なら、
5分でも1時間でも大丈夫です。

このブログも、けっこうな長文ですが、
ここまで読まれていますよね。

それと同じで、必要な情報が入った動画は、
その情報を知りたい方は必ず最後まで視聴されます。

途中で見るのをやめるのは、その情報を必要としない人、
つまりターゲットではない(商品を購入しない人)
だけのことです。

ただし、クオリティのみを追求した動画は、
30秒以内に収めるべきでしょう。
(一部、ブランド商品などは除く)

クオリティが高くても、知りたい情報が入っていなければ、
長く見られても1分が限度だと思います。

重複しますが、「情報」と「クオリティ」を切り離して考え、
ターゲットとなる閲覧者が知りたい情報を結論として、
わかりやすく明示することです。

インターネット動画の場合、カメラのフォーカスよりも、

「最終的に閲覧者に何を伝えたいのか?」

にフォーカスを合わせた方が、効果の上がる
動画を作ることができます。