アイデア3
ビジネス、プライベートに限らず様々な状況でアイデアを求められることがあると思います。

そもそも「アイデアっ何?」と聞かれた時、なんと答えますか?
・思考し工夫すること? ・困難な問題を解決すること?・誰もが、ハッ!とするようなひらめき?

そんな「アイデアとは何?」という問いに、わかりやすく答えた人がいます。
それは任天堂で『マリオシリーズ』を生み出したゲームクリエーターの宮本茂氏です。

宮本氏のアイデア対する答えの前に、実はマリオにも色々なアイデアが散りばめられていますので、
まずはご紹介したいと思います!

マリオにヒゲと帽子が必要な理由

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ファミコン時代(1980年代当時)の容量制限により16×16ドットでキャラクターを、
つくらなくてはいけませんでした。
その為、
団子鼻にヒゲを付ける ⇒ マリオがどっちを向いているかわかり易くなり、さらに口を描かなくて良い。
帽子を被せる ⇒ 複雑な髪を描かなくて良く、帽子のツバでどっちを向いているのかわかりやすくなる。
オーバーオールを着せる ⇒ 走るアニメーションのときに、腕と体の色を分けることでわかりやすくなる。

つまり、ヒゲを生やしたおじさんのキャラクターを作りたかった訳ではなく、
16×16ドットのゲームキャラに必要な機能からデザインした結果、生み出されたのです。

そんなゲーム作りの天才宮本茂氏がアイデアについて定義した言葉があります。

宮本茂流アイデアの定義

『アイデアというのは、複数の問題を一気に解決することである』

例えば、何かを作る時、「あちらを立てればこちらが立たず」と言った問題が常にあり、
「ひとつだけ困ったことがある」というのは恵まれた状態で、実際には、色んな所に複数の困ったことが発生します。

そんな時、「これは、ここが問題だから、こうしたらいいんです」と言って、
ひとつだけ改善しても全体を前進させることはできません。

しかし、時々、たった一つのことをすると、あっちもよくなって、こっちもよくなって、
さらに予想もしなかった問題まで解決するという事があり、まさに、それが「アイデア」だと宮本氏は言います。

そして、その「たった一つのこと」を、いつも考えているそうです。

皆様も、宮本氏のいう複数の問題を一気に解決するたった一つのことを意識し、
問題の本質をとらえ、本当のアイデアを追求してみてはいかかでしょうか?